野口みずき“育ての親” マラソン「ナショナルチーム」に疑問符

公開日: 更新日:

――指導者の意識改革も必要ですか?

「指導者は企業に所属している人が大半だから、サラリーマン化しています。五輪や世界選手権に代表を出したら社内的には評価される。それはサラリーマンとしては当然のことですが、僕は指導者は職人だと思っているので、企業に所属して、給料をもらえていればいいだけでなく、指導者として究極を求めたい。陸上競技の記録には上限がない。新記録が出たら、次はさらに上の記録にチャレンジさせたいと思うもの。指導者として生きていくなら、五輪に出場させて金メダルが取れたら終わりではない。また、五輪でメダルを取るためだけにチームをつくっているわけではない。目標は無限でゴールはないのです」

――個人競技の選手が集団で練習する意味はあるのですか?

「全体で情報交換することは評価できますが、合同で練習するとはいえ、常に個々がライバル。できれば、選手は参加したくないと思うのが普通だと思います。個人競技で『チームジャパン』なんて団結を強調しても意味がないと思います」


■川内選手はレースに出場しすぎ

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇