昨季の教訓生かされず FA相川獲得で巨人が払う大きな代償
巨人は13日、都内のホテルでヤクルトからFA宣言した相川亮二捕手(38)と初交渉を行った。ヤクルトとの残留交渉はすでに終わっており、現時点で巨人以外に獲得に動く球団はないため、移籍は決定的だ。
相川の今季年俸は1億1000万円でBランク。補償は年俸の60%または人的補償1人+年俸の40%となる。巨大戦力を抱える巨人は人材の宝庫。今からプロテクト「28人」から漏れる選手に注目が集まっている。
投手では実績のある久保裕也(34)、有望株ながら「28人」には入れそうにない江柄子裕樹(28)らが狙われる。
野手ならゴールデングラブ賞の経験もある松本哲也(30)。原監督は「外野の守備力は12球団一」と言うが、今季は同タイプの橋本到(24)の台頭もあって出番が激減。ヤクルトの真中新監督は「センターライン」の守備力強化を掲げている。
■捕手なら小林以外は選び放題
相川の移籍で1人減った捕手なら、正捕手を相川と争う小林誠司(25)以外は全員漏れる可能性がある。実績のある実松一成(33)、加藤健(33)のベテランの他にも、小林入団前は阿部慎之助(35)の後釜筆頭候補だった河野元貴(23)らが選び放題になりそうだ。