日ハム小谷野 「戻る場所」を確保してFA行使のしたたかさ
11日、都内でFA行使を表明したのが、日本ハムの小谷野栄一内野手(34)だ。
「今年は若い子たちが成長して、凄くいいチームになった。(自分の)終わり時も考えて、もう一度、チャレンジしたい気持ちになった。球団も新たな場所でチャレンジしたいという僕の思いを尊重してくれた」
会見でこう語った本人がFA行使を決意した最大の理由は、チームの自分に対する評価だったらしい。
今季はケガや若手の台頭もあって84試合に出場しただけ。球団の年俸査定では現状の7000万円からのダウンだったらしい。昨年は1億500万円から3500万円減。本人は2年連続のダウン表示に納得がいかなかったようだ。今季は打率2割9分6厘。CSでもチャンスで打ちまくったという自負があったのかもしれない。
それなら出て行きますと交渉の席を立ってもよさそうなものだが、小谷野がしっかりしているのは、日ハムから宣言残留OKの言質をもらっている点。手を挙げて獲得に名乗りを上げる球団が現れる自信がなかったからだろうが……。