呉昇桓も? 「メジャー行き」は阪神助っ人年俸増の常套手段
「阪神は来オフ、大金を積むんだろうな」
某球団の渉外担当が阪神の守護神・呉昇桓(32)についてこう言った。
呉は来日1年目の今季、39セーブを挙げて最優秀救援投手のタイトルを獲得。帰国後、韓国マスコミに「メジャーに進出することになれば、行って戦うべき」と発言して話題になった。
「呉は来季で2年契約が切れる。問題はメジャー挑戦が本気かどうか。阪神入りする時はメジャーとてんびんにかけたように見せ、結果として2年総額9億円ともいわれる好条件を引き出した。呉に代わる抑えはいない。新しい外国人投手を取るといっても当たり外れがある。最終的には大幅年俸増を用意して、必死で呉を引き留めることだろう」
この渉外担当がこんな発言をするのは、阪神には“前例”があるからだ。さる阪神OBが引き取ってこう話す。
「マートンとメッセンジャーがいい例だよ。昨年、2人はメジャー復帰をにおわせた。好条件を用意する米球団はなかったが、阪神はメジャーに帰られたら困ると、マートンに2億4000万円から3億5000万円プラス出来高(2年目は球団オプション)、メッセンジャーとは2年総額5億円プラス出来高の契約を結んだ(3年目は球団オプション)。どちらも1億円以上昇給した。『阪神では、メジャーをちらつかせればいい条件が引っ張れる』という話をしている代理人もいるくらいだよ」
来オフは呉に加えて、再びマートン、メッセンジャーの契約が切れる。助っ人連中は今から、そろばんをはじいているかもしれない。