負担はメッセばかりに…阪神ファンも嘆く先発陣の“硬直化”
27日の広島戦に先発したメッセンジャー(33)が、五回途中5失点でKO。今季8勝を挙げるエースはこの日、中4日、中5日ときて、再び中4日での登板だった。 さすがに疲れは隠せなかった。
まだ50試合以上を残したこの時期の過密登板。能見、岩崎が安定感を欠くとはいえ、メッセと岩田、藤浪の3枚は結果を残している。汲々とする投手起用に、ファンから疑問の声が上がっているのも当然だ。
実際、両リーグで断トツの146回3分の1を投げるメッセひとりに負担を強いるほど投手が足りないのかといえば、二軍には結果を残している選手もいる。この日、不調の岩崎に代わって、二軍で5勝4敗、防御率3・25の歳内が一軍昇格。1-5の五回途中から登板し、2回1失点ながら自責はゼロ。七回からは二軍で5勝、防御率1・47の好成績を残す二神が2回無失点と好投した。どちらかが31日のヤクルト戦で先発する可能性がある。
「この2人以外にも、二軍で秋山が7勝6敗、防御率2・81、岩本は4勝2敗、防御率3・61。故障で出遅れた『ドラ1』の岩貞は1勝1敗、防御率0・64と結果を残している。岩貞以外は一軍登板があるが、歳内、二神を含めた若手投手は、打たれたら即二軍降格という感じで、ここ数カ月間は鶴、榎田以外に二軍投手が先発で抜擢された例はない。メンバーが固定されているといえば聞こえはいいが、逆にいえば硬直化しているともいえる」(マスコミ関係者)