消えて幸い…阪神メッセ「抑え転向」計画、昨オフ浮上していた
転向させないで正解だった。今や阪神のエース格となったメッセンジャー(33)は、ここまで24試合に登板。ハーラートップの11勝(8敗)を挙げ、防御率は3.09、投球回数163回3分の1で、180奪三振もリーグ最多。次戦は26日からの首位攻防戦(東京ドーム)の初戦が濃厚だ。
実はこの助っ人右腕、昨年は抑えに転向するプランがあったという。阪神は2012年オフに藤川球児がメジャーへ移籍。その後釜として、球威とスタミナがあり、ここぞという時に三振が取れるメッセの名前が浮上した。
「ところがメッセはすでに帰国。先発から抑えに回すという話ができなかった。次に能見の名前が挙がるも配置転換を拒否。仕方なく久保(現DeNA)を説得したが力を発揮できず、オフにはDeNAへFA移籍した。もしもあの時、メッセが抑えになっていればどうなっていたか。成績はわからないにしても、スタンリッジを残留させて呉昇桓を取りにいくことはなかっただろう」(阪神OB)
阪神との契約が切れる昨オフはメジャーからのオファーもあった。条件を天秤にかけて阪神が提示した2年総額5億円でサイン。それは何より、先発として3年連続2ケタ勝ちや防御率2点台、2年連続投球回数196回以上に、奪三振王(183)のタイトルなどが評価されたからに他ならない。