<第2回>日本のメディアはゴルフへの関心が低すぎる
米ツアーは年をまたいで開催されており、2014─15年シーズンはすでに始まっている。
ところが日本男子ツアーはメジャー初戦のマスターズ(4月9~12日)が終わった翌週、4月16日の東建ホームメイトカップでようやく開幕を迎える。
これではゴルフファンの目は海外を向き、国内大会は関心が薄れてしまう。人気の松山英樹や石川遼が米ツアーを主戦場にしていることで、注目度も低くなる。
――これからも人気プロの海外流出は止められない?
ゴルフ界に限らず、野球、サッカーもそうですが、ボーダーレスの時代になって、力のある選手が海外のトップステージに挑戦していくのは自然の流れだと思います。
ただゴルフの場合、野球やサッカーに比べてスーパースターが少なく、歴史はあっても、巨人や阪神のように根強いファンがいるわけではありません。
アントラーズやレッズのように地元密着型であれば、地域住民に応援してもらえますが、それもない。個人競技ですから、選手がいなくなったら、それまでです。人気を維持し続けるのが難しい。ですから、人気選手不在の現状を認めざるを得ないのです。