<第3回>松山英樹の出場義務試合数はおかしな話だ
日本の生涯獲得賞金に21億円で載せたところで何が問題なのか。プロ野球なら日米通算で名球会にも入れるわけです。若い選手に夢を与えられると思うんですよ。そういうことも言っているわけです。
――日本ツアーの国際化を叫んでおきながら、閉鎖的なシステムをつくっているわけですね。
松山の出場義務が5試合というのも、おかしな話です。
松山がメジャーに勝とうと思えば、米ツアーに専念して日本ツアーは留守がちになるのは仕方ないことです。それを日本に縛り付けるのは、日本ツアーのためにもならない。
ボクも97年に日本プロに勝って10年シードをもらいましたが、そのうちの2年間しかシードを使っていません。
9年間米ツアーで戦って、日本に帰ってきたら何もないんです。
今田竜二にしてもそうです。米ツアーで優勝している日本人なんです。「1年間、日本の試合に出てください」と言えないのかと憤りを感じる。ツアー登録してなくても、ウエルカムな体制を整えられないのか。そんなこともJGTOは受け入れられない体質なんです。