大丈夫? ソフトB工藤監督と佐藤投手コーチの“微妙な関係”
片や指導者経験すらない監督1年生、片や投手コーチ歴15年目の名伯楽である。チーム関係者ですら、「果たしてうまくいくのか……」と今から心配しているのが、ソフトバンクの工藤公康新監督(51)と佐藤義則投手コーチ(60)の関係だ。
「今回の佐藤さんの入閣は工藤新監督の人脈でも希望でもない。楽天前監督の星野(仙一)さんがチームを退団する佐藤さんの働き口を探そうと動いて実現したものです。だから工藤監督と佐藤さんの間には、密な接点もなければ、信頼関係もない。今はどちらもお互いの顔を立てるようなことを言っていますが、実際にキャンプが始まったらどうなるか。不安はありますよね」(同)
工藤監督は昨年から筑波大大学院に入学し、外科系スポーツ医学を学んだ。選手の故障に関しては特に意識が高く、最先端の理論を学んだという自負がある。一方の佐藤コーチの考えは経験則に基づくもので、例えば意見の分かれる投手の投げ込みに関しては是という姿勢を貫いている。中4日で先発していた現役時代、登板間に3度のブルペン入りで100球以上を投げ込んでいたという経験から、「肩のハリが取れないなんて言うけど、ハリなんて投げながら取るもんなんだ」というのが持論だ。
こうしたこともまた、周囲の不安に拍車をかけているわけだ。信頼関係があっても、実際に現場に立てばさまざまな意見の齟齬が生じ、それが確執に発展してしまう例が多々あるのが、監督と投手コーチの関係というもの。そうでなくても、一家言ある両者だけに、関係者はヒヤヒヤである。