巨人・原監督に聞く「坂本主将任命」と「阿部一塁転向」の真意
「一塁へのコンバートについては本人とじっくり話しました。まず99%、捕手に戻すことはないですね。捕手として試合に出続けることは体への負担が大きい。守備の負担が軽くなる一塁での(打撃)成績を期待します。阿部の次の正捕手ですが、捕手というのは試合に使わなければ育ちません。小林(25)と相川(38)の競争になりますね」
そうは言うものの、原監督の本音は、2年目の小林を正捕手にしたいはずだ。21年目の相川を補強したことで、小林は「我慢の起用」ができる。
今季の小林は、バットを持った時も戦力にならなければ、チームの信頼は得られない。今の時代、捕手はボールを受けていればそれでいいというわけにはいかない。強打の巨人にあっても、それは言える。
小林はこのキャンプで、早出で打ち込み、全体練習後には室内でバットを振っている。昨季は63試合、打率.255、2本塁打、14打点。相手投手から「非力な打者」と見下されたら、その時点で負けだ。(山崎裕之)