早実・和泉実監督が語る進路事情「プロ志向の子が増えて、他の強豪大に進むケースも」
和泉実監督(早実/63歳)
初戦を勝ち抜き、明日25日に聖光学院(福島)と対戦する早実。近年は少子化の影響で選手集めに苦戦する強豪校も少なくないが、早実はどうなのか。名門校を率いて34年目の和泉監督に聞いた。
◇ ◇ ◇
──早実はどのように選手集めをしているのですか?
「人数で言えば、ウチは付属の小中学校がありますので内部進学が多いですね。もちろん、他の中学校から入学してくる子もいますので、1学年9人集まらない……ということはありません。清宮くん(現日本ハム)がいた頃はフィーバーもあって内部進学で野球部に入る子が普段以上に多かった。今はそれも落ち着いて1学年20人くらいです」
──全国的なスカウト活動は?
「『早実に入りたい』という子がいれば、説明に行くことはあります。実際、ウチには関東一円だけではなく、関西の子もいますので。だからといって、(有望な子でも)絶対に入学できますよ、ということではない。入学試験もありますから。たまに無条件の推薦があるとか、野球部強化のために特待生で入れるとか、寮があるとか、思い込んでいる人もいます。そういうことではありません、と説明をした上で、入学試験に合格すれば入れますよ、と(中学時代の実績や評定平均などに基づいた推薦入学はある)」