他球団が疑問視…巨人・原監督肝いりの「超高速マシン特訓」
「あの練習、いつまでやるんですか? 故障防止のためでしょうけど、金属バットを使っていますよね? 当たり前だけど試合は木製。金属と木じゃ打ち方が違うし、いつまでも金属を使っていたら、フォームを崩すこともあるでしょ。やめ時が見ものです」
開幕カードで巨人と対戦するDeNAのスコアラーがこう言った。
原監督が「打てない人は恥をかくでしょう」と宣言していた練習が本格的に始まった。宮崎キャンプ第2クール初日の6日、メーン球場に用意されたのは、「体感160キロ」の超高速マシン。ガシャン! とけたたましい音を立てるこのマシンを使ってのフリー打撃が屋外の一軍球場で初めて行われたのだ。
「160キロ? きょうはそんなに速くないよ。でも、今度は木のバットで打ちたいね」
金属バットを手に3発の柵越えを放ち、こう言った阿部はマシな方。同じく金属バットを持って打席に入った坂本は速球に詰まらされるたびに、「痛~っ!」と絶叫。新加入の金城はバットを真っ二つに折られて目を白黒させるなど、超高速マシンに悪戦苦闘する巨人ナインを見て、ネット裏の他球団スコアラーはクビをかしげることしきりだったのだ。