鈴木良平氏が異論「次期監督なぜドイツ人の名前挙がらない」
ブンデスリーガ1部でFW岡崎、MF香川、長谷部、SB内田といった代表主軸ら13人の日本人がプレーしている。欧州主要リーグの中でもプレーの質、チーム戦術のレベルの高さで知られているドイツで通用していること自体、日本人選手とドイツサッカーとの相性の良さを物語っている。
さらに言うならば、彼らはドイツ社会に溶け込み、リラックスしながら生活し、そして試合で好パフォーマンスを発揮している。その姿を見るたびに「ドイツ人指導者が日本とドイツのサッカーの長所を融合させ、日本サッカーを更なる高みに引き上げてくれる」という思いが何度もよぎる。
60年に日本にやってきたドイツ人指導者クラマー氏は、東京五輪ベスト8とメキシコ五輪銅メダルの実績を残して「日本サッカーの父」と呼ばれている。ドイツ人と日本人は、ピッチ内外でリスペクトし合い、良好な関係性を築いていけるはずだ。これは日本代表のレベルアップに重要なファクターとなる。
たとえば欧州CL、国内リーグ、カップ戦の3冠を制して13年に監督業から引退したハインケス元バイエルン・ミュンヘン監督。彼は以前から日本に対して好感を持っており、親身になって相談に乗ってくれ、日本サッカーに適した指導者を推薦してくれるだろう。
就任半年で代表監督が解任された。日本サッカーの一大事である。40年来の知人であるハインケス氏を紹介するくらいしかできないかも知れないが、日本サッカーのためにお手伝いをしたい。心底、そう思っている。
(ドイツサッカー協会公認S級ライセンス保持者)