“経験者”橋本清氏がマー君心配 「肘痛消えても防御反応厄介」
キャンプ地のフロリダ州タンパで行われた21日のヤンキース田中将大(26)の会見では、米メディアから矢継ぎ早に飛んだ13の質問のうち、実に8問が「完全に治っていると言える自信はどこからくるのか」など、右肘に関してだった。
「試合に勝つ負けるということより、ボクの肘が切れるか切れないかの方が注目されているのかなっていう気分」
明らかにうんざりした表情と口調でそう答えた田中だが、年俸2200万ドル(約26億円)、7年総額1億5500万ドル(約184億円)で入団しながら、1年目の7月にいきなり故障で離脱した日本人投手を見る米メディアの目はシビアだ。
それも去ることながら、国内には田中マー君の右肘を心配するOBもいる。評論家の橋本清氏(45)もその一人だ。
「試合中にボールを投げた瞬間、自分のヒジからバッチーン! という音がした。前兆はまったくありませんでした。だから、怖いんです。田中マー君には本当に慎重にやって欲しいと思います」
こう振り返る橋本氏は、93年から2年連続で52試合に登板するなど、巨人の「勝利の方程式」として活躍しながら、98年に右肘靱帯断裂の大けがを負った。