“経験者”橋本清氏がマー君心配 「肘痛消えても防御反応厄介」

公開日: 更新日:

「95年にいわゆる関節ネズミの除去手術を受け、右肘の不安が解消された。腕の振りも投げるボールも、本来の自分に戻ってきたという手応えをつかんだ直後のことでした。担当医からは、アマチュア時代からのオーバーワーク、勤続疲労が原因といわれた。そういう意味では、昨年7月に靱帯の部分断裂と診断されたマー君も同じです。彼は手術をせず、PRPという保存療法を選択、本人は会見で『順調に回復していて、去年より状態はいい』と言っていたので何よりですが、断裂した靱帯が再生したり、強度が増すわけではないですから」(橋本氏)

 仮に痛みが消えても、厄介な問題が残るという。無意識に起こる「防御反応」だ。痛みを覚えている脳や体が勝手に反応して、筋肉が萎縮したりする。

「私の場合は痛みを我慢している期間が長かったので、防御反応も強く出た。自分では順調だと思っているのに、腕が振れなかったり、リリースの瞬間に力が入らなかったり。無意識に体の動きが制限されてしまうのです。経験からいえば、これが非常に厄介でした。それで知らず知らずにバランスを崩し肩に痛みが出たり、今まで経験のないような張りが腰に出たりした。マー君の場合は違和感を感じた時点で治療に専念したので、こうした懸念も少ないとは思いますが、練習と試合ではまったく体の反応が違ってきたりする。決して無理はしないことです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  2. 2

    センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の肩肘悪化いよいよ加速…2試合連続KOで米メディア一転酷評、球速6キロ減の裏側

  4. 4

    阪神・佐藤輝明「打順降格・スタメン落ち」のXデー…藤川監督は「チャンスを与えても見切りが早い」

  5. 5

    PL学園から青学大へのスポ薦「まさかの不合格」の裏に井口資仁の存在…入学できると信じていたが

  1. 6

    巨人・坂本勇人は「最悪の状態」…他球団からも心配される深刻打撃不振の哀れ

  2. 7

    ソフトB近藤健介離脱で迫られる「取扱注意」ベテラン2人の起用法…小久保監督は若手育成「撤回宣言」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    巨人・坂本勇人2.4億円申告漏れ「けつあな確定申告」トレンド入り…醜聞連発でいよいよ監督手形に致命傷

  5. 10

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が