「覚悟と我慢必要」 4番大田バッサリの巨人原監督にOB苦言
とはいえ、たった数試合でガタガタ言えば、選手を萎縮させるだけではないか。巨人OBの高橋善正氏(評論家)はこう指摘する。
「自前の4番を育てるには覚悟が必要。昔の話になるが、近鉄の土井正博さん、ロッテの有藤通世、最近では日本ハムの中田翔という球界を代表する4番打者だって、最初はからっきしだった。周りが『何でまだ使っているんだ?』と不平不満を言い、本人でさえ『もう勘弁してください』と監督に泣きついてもまだ使う。それくらい『我慢』しないと育たないということ。原監督は昨秋から大田を4番に育てると発言している。たった数試合で見限ってしまっては開花するものもしないでしょう。ノーヒットが続こうが、周囲が大ブーイングを浴びせようが、使い続けるくらいでないと。大田は阿部とは違う。実績がない選手は焦り始め、結果が出ないという悪循環に陥る。大田を4番にすると決めたなら、原監督は腹を決めてほしいですね」
■今季もコロコロ変わりそうな巨人打線
原監督は昨季、144試合で113通りもの打順を組んだ。リーグ3連覇こそ果たしたものの、クライマックスシリーズでは2位阪神に4連敗。直後、渡辺最高顧問と白石オーナーにシーズン終了の報告を行い、こう誓っていた。