“発掘人”に聞く ハリルホジッチ監督で日本代表はどう変わる
――日本代表の“アキレス腱”に守備のもろさが挙げられます。
「特にセットプレーでの守備の甘さが日本の弱点です。コートジボワールもアルジェリアもハイボールに強い選手が5~6人おり、セットプレーの守備は《高さ》が前提になります。岡田ジャパンには闘莉王と中沢のCBコンビがいて、W杯本大会でも空中戦は圧倒的な強さを発揮しました」
――高さと速さを兼ね備えたCBが理想ですが、現レギュラーの吉田はスピードに、森重は高さに不安を抱えています。
「若手の植田と昌子(ともに鹿島)は先のACLではミスの連鎖から失点に絡んでいましたが、彼らは少々目をつむっても鍛えていきたい選手です。ハリルホジッチ監督の若手発掘に期待したいと思います」
――8月に中国で東アジア杯が開催されます。実質的なチーム作りのスタートになりますが、そんなに時間は多くありません。
「国際Aマッチデーではないので国内組を中心にしたメンバーになると思いますが、ケガが治ればMF山口(C大阪)は選ばれるでしょう。ハードワークを厭わず、ハリルホジッチの戦術を忠実に実行できる選手として鳥栖のMF藤田、湘南のMF永木とFW高山、松本のMF岩上らはJリーグでの活躍次第でハリルホジッチ監督の目に留まっても不思議ではありません」