J・スピース流パットの極意 アドレスしたらすぐに打つ
今年のマスターズはまさにジョーダン・スピースのワンマンショーだった。初日に64(8アンダー)でトップに立つや、2日目も66(6アンダー)。3日目、最終日も70(2アンダー)と無難にまとめ、トータル18アンダーでホールアウト。初日から首位をずっとキープしたまま初優勝、メジャー初タイトルを手に入れた。2位にはフィル・ミケルソンとジャスティン・ローズの2人が入ったが、その差は4ストロークもあったのだ。
さて、このスピース。彼の持ち味はいろいろとあるが、ユニークなのがパッティング。ショートパットを打つ時、彼はアドレス後、ボールではなくカップを見たままストロークしている。つまりヘッドアップしたままパットしているのだ。ゴルフの常識から考えれば、これは非常識な打ち方である。
かなり大胆(非常識)なことをやっているが、目標を見たまま動作を行うというのは理にかなっている。目標に意識を集中することができるし、ボールを凝視しない方が手の動きがスムーズになるからだ。
向き不向きはあると思うが、プレッシャーがかかった場面でも、インパクトが緩みにくいメリットもある。