ジョンソン快投で2勝目 広島の助っ人に“ハズレなし”の秘密
19日、5-0で中日を下した広島は、先発の新外国人左腕ジョンソン(30)が8回ゼロ封の好投で今季2勝目。激しい雨のために試合が一時中断する難しいコンディションの中、淡々と球を低めに集め続けた。
打っては、今月8日に来日したばかりのシアーホルツ(31)が一軍登録されたこの日、六回無死一塁で来日初安打となる右前打を放ってチャンスメーク。二軍で2試合に出場しただけで「3番・右翼」に抜擢した緒方監督の期待に応えた。
この球団は本当に助っ人取りがうまい。
広島は、02年まで2年間在籍した右腕投手のシュールストロムと03年から駐米スカウトとして契約。このシュールストロムが“目利き”で米球界とのパイプも太い。昨季の本塁打王・エルドレッド、08年から2年連続の奪三振王・ルイスなど、活躍した選手はみなシュールストロムが連れてきた外国人だ。チーム関係者が言う。
「絶大な信頼を置くシュールストロムが目をつけた選手に、球団はすぐには獲得にゴーサインを出しません。長くて3年、その選手を追いかけさせて実力や性格を見極めるのです。そうして獲得した選手を、例えば打者なら最低100打席は使ってもらうよう、フロントから現場に要請します。すぐにサジを投げないよう釘を刺すのです。ハズレが少ないのはそういうことが原因だと思います」
中日に勝ち越してもまだ最下位の広島だが、この球団の助っ人は侮れない。