ボクシング井岡「3階級制覇」の価値を損ねる“先駆者”の名前
夢の3階級制覇をようやく成し遂げた。
22日、ボクシングの井岡一翔(26)がWBA世界フライ級王者のフアンカルロス・レベコ(31)に挑戦。8年間無敗、防衛8度を誇る王者のボディーにパンチを集め、判定勝利を収めた。
これでWBC世界ミニマム級、WBA世界ライトフライ、フライ級の3階級のベルトを巻いた井岡。プロ18戦目での3階級制覇は史上最速とはいえ、残念なのは日本で2番目、先駆者があの亀田興毅(28)ということだ。
亀田は疑惑の判定に加え、王座空位を狙っての階級変更とあの手この手で10年に3階級を制覇。そのやり口がボクシングファンに嫌われ、現在は自陣営の不始末もあり国内で試合が出来ない状況に陥っている。
井岡のせっかくの記録も「あの亀田の次」では、どうしても価値も半減してしまう。
そもそも、今は複数階級制覇が容易な時代。13年に日本でもWBO、IBFが承認されたことにより、現在は4団体が乱立し、WBAには「スーパー王者」と正規王者で2人の王者がいる階級もある。階級次第では5人もの王者がいるのだから、自分と相性の良い相手を選んで戦っていけば、決して無理な記録ではないという声もある。