バレ離脱もヤクルト「補強なし」 慌てず騒がずは“吉”と出るか
動きはあるのか。
ヤクルトは打の助っ人2人が故障で離脱。24日の巨人戦で一軍復帰したバレンティンが、その試合で左太もも肉離れを発症。全治4~6週間で、復帰は早くても交流戦明けの見通し。ミレッジも開幕直後に右肩肉離れで離脱中だ。長いシーズンを考えれば戦力はあるに越したことはない。例えば広島は今季、エルドレッド、グスマンが故障離脱するや、6人目となるシアーホルツを獲得した。ヤクルトは外国人やトレードでの緊急補強を考えているのか。
「補強は考えていない」と言うのは、ヤクルトの衣笠球団社長だ。
「チームはここまでバレンティンがいなくても勝ってきた。チーム状況が悪いなら考えますが、ミレッジは来週から外野守備につくようだから。今のところ、小川SDからも(補強に関する)報告は来ていません」
ヤクルトは開幕からバレ抜きで戦い、15勝10敗で首位をキープ。フロントもトレードの調査はしているだろうが、大砲助っ人が離脱したからといって慌てて動けばチームに動揺が走る、と考えているのかもしれない。外野は田中、飯原ら現有メンバーでやりくりしている。ケガに例えれば、傷口をすぐに糸で縫うのではなく、自然治癒を待つということになろう。これが果たして吉と出るか。