首位ヤンキースは投手陣牽引 際立つマー君の“コスパの悪さ”
不要論が沸き起こっても不思議ではない。右手首の炎症と上腕部の張りで故障者リスト(DL)入りしているヤンキース・田中将大(26)のことだ。
10日現在、ヤンキースは20勝12敗(勝率6割2分5厘)で2位レイズに3ゲーム差のア・リーグ東地区首位。中でも気を吐いているのが田中抜きの投手陣なのだ。
田中に代わってローテーション入りした2年目右腕のウィットリー(25)は、ここまで3試合に登板して1勝1敗、防御率3.06。4日のブルージェイズ戦では勝ち負けこそ付かなかったが、7回を6安打無失点と好投するなど田中の穴を十分に埋めている。マーリンズから移籍の右腕イオバルディ(25=3勝0敗、防御率3.97)、今季先発に定着したウォーレン(27=2勝1敗、防御率4.65)ともまずまずの働きだ。右腕・ピネダ(26)は開幕から負けなしの5連勝で、いまやチームの勝ち頭。サバシアと田中、左右両エースに代わって投手陣を牽引している。
いまのヤンキースのローテーションを支えるピネダ(約2億5000万円)、イオバルディ(約3億9500万円)、ウォーレン(約6900万円)、ウィットリー(約6500万円)の4人の年俸を足しても、田中(約26億4000万円)の足元にも及ばない。田中は入札金を含めて総額1億7500万ドル(約182億円=当時)で入団しながら、故障続きで金額に見合った働きはしていない。痛めている右ひじにメスを入れるかどうかはともかく、今後も離脱を繰り返すようなら、不良債権化しかねない。