連盟の“権力争い”まで絡み…浅田真央「現役続行」の全舞台裏
だがしかし、真央の復帰を誰より願っているのはスケート連盟に違いない。今さらではあるが、連盟にとって真央は、まさに「金のなる木」だ。スケート連盟が公表している財産目録を見ると、真央がシニアデビューした翌年の06年6月には約4億6000万円だった「正味財産」は、13年同期には約13億6000万円まで増えている。現金預金も約2億4000万円から約9億円に増加。「真央バブル」で連盟は肥えに肥えた。
テレビの放映権や連盟のスポンサー料、大会の注目度や入場者数だって、真央が出る、出ないでまるで違う。
■衝撃だった文科省からの通告
加えて看板選手の現役復帰には、次のような側面もある。今年2月、文科省による五輪のマルチサポート事業のターゲット競技が見直された。
同事業は、五輪におけるトップレベルの選手が世界の強豪に競り勝ち、確実にメダルが獲得できるよう、期待される競技を決めて、多方面から選手支援を行うものだ。それまで最高のAランクだった女子フィギュアは今回の見直しにより、2段階下のCランクにまで落ちてしまった。