巨人と敵地初3連戦 広島投手陣が「東京ドーム」を恐れぬ理由
巨人が12日から東京ドームで広島を今季初めて迎え撃つ。
先週4日からの3連戦で同一カード3連敗を食らった。2位巨人は最近2カードで1勝5敗と失速中。一方の広島はそこから6連勝中で阪神を最下位に引きずり降ろし、5位に浮上した。巨人と広島の差はわずか2ゲームに縮まっている。
原辰徳監督(56)は開幕前から黒田が復帰する広島を「強敵」と警戒していた。その黒田と防御率0.71でリーグトップのジョンソンとはまだ顔を合わせていない。にもかかわらず、対戦成績は3勝5敗。巨人は敵地マツダスタジアムで1勝5敗と分が悪い。ここが“鬼門”なのは間違いないが、原監督が嫌なのは、実は東京ドームで広島がしぶといことだという。
巨人は東京ドームで圧倒的な勝率を誇る。昨季は38勝24敗1分けの成績でリーグ3連覇を手繰り寄せた。が、広島とは4勝4敗1分けの五分。広島は巨人の本拠地を苦にしないどころか、主力の菊池を筆頭に「東京ドームは好きな球場」と言う者が多い。ある選手がその理由を語る。
「これは夏の話だけど、広島はうだるような暑さ。ホームの試合の日は、若手は一番暑い昼くらいから毎日特守などの早出練習がある。東京ドームは他のドーム球場より冷房がガンガン効いていて涼しい。ほっとするというか、だいぶ助かっている。それに他より照明が明るいのか、球が見やすいし、打球が飛ぶ気がする」