今どきの大型ヘッドはシャフトフェースが正解
今年の全米オープンはマスターズを制したジョーダン・スピースが、辛くも1打差で優勝を手元に引き寄せた。これでスピースはメジャー2連勝。同じ年にマスターズと全米オープンを制したのは2002年のタイガー・ウッズ以来である。
会場となったチェンバーズベイは、英国リンクス風のレイアウトだったが、驚かされたのがホールの長さだ。
日によって設定距離が変わったが、一番長い時は9ホールで4000ヤードを超えた。パー4は500ヤードを超え、パー5も600ヤードを超えていた。ここまで長いのは常識外れだが、出場選手の飛距離も常識外れだった。
ドライバーは楽に300ヤードを超え、600ヤードのパー5でも楽に2オンしてくる。
中でもずぬけて飛ばしていたのが、1打差の2位でフィニッシュしたダスティン・ジョンソン。ドライバー飛距離は350ヤードを超え、5番アイアンで250ヤード以上も飛ばしていた。
さて、このジョンソンの飛距離。並外れたパワーもさることながら、今どきのクラブと相性のいいスイングで飛距離を稼いでいる。テークバックではフェースを閉じ、トップでフェースが空を向く。いわゆるシャットフェースでスイングしているのだ。