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児玉光雄追手門学院大学客員教授

47年兵庫生まれ。京大工学部卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院に学び工学修士号を取得。米国オリンピック委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員として五輪選手のデータ分析に従事。前鹿屋体育大教授。日本スポーツ心理学会会員、日本体育学会会員。

ウィンブルドン「錦織は8強目指せ」 スポーツ心理学者が提言

公開日: 更新日:

 6月29日からウィンブルドンが始まる。今年の錦織圭のグランドスラムは、全豪オープンが準々決勝でバブリンカにストレート負け。全仏オープンも準々決勝でツォンガに5セットで敗退した。しかし私は80点の及第点を与えたい。

 言葉で表現するのは簡単だが、「(ウィンブルドン)直近のグランドスラム3大会連続ベスト8以上」の成績は、群雄割拠の男子ツアーにおいてそれほど簡単なことではない。事実これを成し遂げている選手は、ジョコビッチ、マリー、バブリンカ、錦織の4人しかいない。

 錦織自身も12年の全豪でのベスト8があるが、準優勝した昨年の全米オープンまでは、それがグランドスラムでの最高成績だったことを考えると成長ぶりがうかがえる。

 私はウィンブルドンの目標も、「優勝」ではなく「ベスト8死守」であるべきと考えている。

「目標設定水準の理論」に従うと、錦織にとっての目標は「優勝」ではなく「ベスト8」のほうが適切だからである。

■ベストは達成確率60%

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