屈辱の5失点…なでしこは攻守で米国に“丸裸”にされていた
世界女王なでしこジャパンが、ボロボロにされてしまった。
カナダW杯決勝(日本時間6日午前8時開始)で世界ランク2位で優勝候補・米国と対戦。同ランク4位のなでしこは、キックオフ直後から米国の攻勢にさらされ、前半16分までに4失点。終わってみれば2―5の大惨敗である。
前回11年ドイツ大会決勝でPK戦の末、なでしこに敗れて雪辱に燃える米国は、キックオフ直後から圧倒的なプレスをかけながら攻め込み、3分に右CKをゲットした。
平均身長163.5センチのなでしこは当然、同169.2センチの米国の「高さ」を警戒。そこを米国は巧妙に突いてきた。
「CKは想定外のグラウンダーのボール。なでしこの選手は、走り込んできたMFロイドのダイレクトシュートに対応できなかった。2分後、右サイドからのFKもグラウンダーのボールがゴール前に入り、ニアの米国選手がヒールキックで後方に流し、最後はロイドが蹴り込んだ。なでしこをじっくり研究した上でのサインプレーでした。米国は、守備面でも用意周到だった。なでしこが前線に入れてくる縦パスを読み切っていました。MF阪口のFW大儀見への縦パスがミスとなり、米国は奪ったボールを右サイドに展開して3点目につなげた。米国の4点目にしても、FW大野へのリターンパスを奪ったロイドが、ピッチ中央から超ロングシュートを決めてみせた。なでしこは、米国に丸裸にされていました」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)