初代監督が語る強さの“源流” なでしこ「ゴキブリ真っ黒」伝説
日曜日くらいは朝寝坊して、ダラダラ過ごしたいところ。しかし、28日早朝に「なでしこジャパンの奮闘ぶりを見てやろう」と思った人は「早起きした甲斐があった!」と充実感タップリの一日を過ごしたことだろう。
女子W杯カナダ大会準々決勝(28日午前5時キックオフ)の対オーストラリア戦。序盤から緊張感あふれる展開が続いたが、後半27分に交代出場したFW岩渕真奈が残り3分、相手ゴール前の混戦から倒れ込みながらの右足ボレーで決勝ゴール。なでしこは、7月2日の準決勝でイングランドと決勝進出をかけて戦う(2日午前8時キックオフ)。
オーストラリア戦は現地時間の午後2時に始まり、容赦なく降り注ぐ強烈な日差しで消耗戦の様相を呈した。しかも、なでしこは「中3日」の試合でオーストラリアは「中5日」と休養十分。ハンディは大きかったが、なでしこは疲弊した体にムチ打ち、ピッチの上を縦横無尽に走り回った。
最優秀選手賞を受賞したMF宇津木瑠美は「ピッチは本当に暑くて足の裏の皮も凄く痛かった。しかし、忍耐力があって、逆境になればなるほど強くなるのが、なでしこなんですよ」と言った。