高校No.1右腕・高橋純平 「課題は暑さ」とスカウト指摘
今年の高校生ナンバーワン投手といえば高橋純平(県岐阜商)。すでに今秋のドラフト1位指名を決めたプロ球団も中にはある。
5日は夏の甲子園出場がかかる岐阜県大会の初戦。長良川球場のスタンドにはヤクルトの小川SDを含め10球団、計20人のスカウトが駆け付けたものの、高橋は登板せず“空振り”に。県岐阜商は控え投手の継投で3回戦に進出した。
高橋は今春のセンバツで150キロをマークしてチームをベスト8に導いた。夏も甲子園に牽引するようなら、県岐阜商は注目校のひとつになる。
しかし、「センバツでの高橋の投球が気に入らない」と言うのは、あるスカウトだ。
「初戦の松商学園戦は変化球中心、中3日だった2回戦の近江戦は速球中心でそれなりのピッチングをした。なのに連投だった準々決勝の浦和学院戦は明らかなスタミナ切れで、抑えが利かず球が高めに浮いたところを打ち込まれた。初戦も2回戦も打者によって力をセーブ、体力を温存しながら投げていたにもかかわらずです。素質はピカイチだから間隔のあく1、2回戦はともかく、うだるような暑さが続く夏の甲子園で上位まで行くのは難しいと思う」
別のスカウトも「指揮を執る小川監督は、昨秋就任したばかり。ドラフトの目玉を目いっぱい追い込んで故障させるわけにもいきませんからね。鍛え方が足りないのではないか」と話している。