センバツ屈指の声 県岐阜商・高橋純平投手「驚異の制球力」
「ワクワクした。投げやすくて、いいマウンド」
16日にセンバツの甲子園練習がスタート。「大会ナンバーワン投手」との呼び声が高い高橋純平(県岐阜商)が聖地で笑顔を浮かべた。
24日の松商学園(長野)との初戦に向け、「一球一球を大事に楽しみながら投げたい」と意気込んだ右腕は、今秋ドラフトでの1位指名が確実視されている。なかでも巨人は、「去年のドラフトに入れても1位。安楽(現楽天)よりも上」と藤本スカウトが絶賛している。スポーツライターの安倍昌彦氏が言う。
「最速152キロの数字が目立っているが、彼の武器は制球力。ストレート、カーブ、スライダー、スプリットを低めに集められる技術がある。昨秋のある試合では、捕手が構えたところに約75%ほど投げ込んでいた。高校2年でここまで制球が安定している投手はめったにいない。安楽は2年時のセンバツで772球を投げて肘を壊したが、高橋は極端に球数が多くなるタイプではないと思います」
高橋は「三振より球数を少なく、できれば100球ぐらいで勝ちたい」と言っている。県岐阜商が勝ち上がっていっても、安楽の二の舞いにはならない。