中国人選手と契約のMLB 野球普及を目指す“本当の狙い”

公開日: 更新日:

中国野球よりバスケットやサッカーが盛んなのは、ウマい選手のところにボールが集まり、ウマい選手が得点を挙げれば勝てるからです。ウマい選手もヘタな選手も平等にチャンスを与えられる野球はそもそも受け入れがたい競技、どうせならウマい選手だけが打席に入ればいいじゃないかというのが彼らのスタンスなのです」

■やがて日本人選手はとって代わられる

 個人主義を超越して利己主義のかたまりみたいな国に、犠打などの自己犠牲が伴う競技は確かに浸透しづらいのかもしれない。

 が、ここにきて、そんな現状が打破される可能性が出てきた。鈴村氏がこう続ける。

「米国防総省は対中国で強硬路線ですが、オバマ大統領は世界が多極化しても構わない、中国に対してもある程度の譲歩は必要で、付かず離れずの関係を維持したいと考えています。ケリー国務長官が新たな配慮をし、中国の意向に譲歩する姿勢を示したのもそんな背景があるからです。米国がかつて日本に対してしたように、民主主義を浸透させる手段のひとつとして野球を使う可能性もあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…