ゴルフスイングは高度に分析できる時代に突入
いきなりモーションキャプチャーといわれて、ピンとこないかも知れないが、これは人や物の動きをデジタル化するシステムだ。医療に例えるならば、従来からのビデオ撮影はレントゲン写真、モーションキャプチャーはMRIのようなものである。
ボクも実際にモーションキャプチャーしてもらったが、ビデオ撮影とは比べものにならないほどの情報が得られる。
持ち球はフックなのだが、フックになる理由が具体的に分かるし、練習し過ぎると腰痛が酷くなる原因も感覚ではなく、デジタルの数値として分かるのだ。
MRIは、特殊で大がかりな医療機器の中に人間が入って画像が撮影される。モーションキャプチャーは、体やクラブにたくさんの小さな球体(マーカー)をつけてスイングするだけ(8台のカメラを使用)。
これで運動が数値化され、なおかつ3次元CGとして記録できる。3Dグラフィックスでスイングの前後、上下、左右、斜めから、自由な角度と倍率でモニターで確認できるのだ。
ゴルフクラブは弾道計測機器の導入によって飛躍的に進化した。ゴルフスイングもモーションキャプチャーの導入によって、劇的に進化していくのは間違いないだろう。(ゴルフライター・マーク金井)