監督も選手も…甲子園で最も重要な「平常心」と「経験値」
「甲子園球場の大観衆を前に、ボク自身、緊張しましたしね。生徒ももちろん、最初は地に足がついてませんよ。で、プレーボール直後の初回、いきなり大量点を取られて……中盤以降、投手も自分のリズムを取り戻しましたけど、初回の大量点でもう、勝負の行方は決まったようなものでしたね」
かつて自身初の甲子園を経験したある学校の監督の体験談だ。初戦で常連校と対戦。ヨーイドンで大量点を奪われ、あっけなく敗退した。イニングが進むにつれ、選手も平常心を取り戻していったものの、時すでに遅しだったという。
そこへいくと監督や選手が甲子園を経験している学校は違う。少なくとも、訳が分からないまま土を持って帰るなんてことはあり得ない。甲子園ではそれだけ経験値が重要になる。
ちなみに春夏連続出場は仙台育英(宮城)、健大高崎(群馬)、静岡(静岡)、敦賀気比(福井)、天理(奈良)、今治西(愛媛)、九州学院(熊本)の7校。夏に2年以上続けて出ているのは聖光学院(福島)、作新学院(栃木)、健大高崎、東海大相模(神奈川)、東海大甲府(山梨)、静岡、敦賀気比、鳴門(徳島)、明徳義塾(高知)、九州国際大付(福岡)の10校だ。