17度目甲子園 明徳義塾のしぶとさは“冬のジミ練”にあり

公開日: 更新日:

 29日の決勝で明徳義塾が7―6で高知を下し、6年連続17度目の出場を決めた。

 5―0の八回に6失点。逆転を許したが、九回2死から背番号20の2年生・西村が逆転三塁打を放ち、土壇場で試合をひっくり返した。

 昨秋は四国大会4強。今春のセンバツは中国・四国「5」の最後の出場枠を米子北(鳥取)と争ったものの、選出されなかった。そんな悔しさを「実力の夏」に晴らした。

 夏の甲子園初戦は初出場の84年大会から16大会連続勝利中。この勝負強さはどこからくるのか。某高校野球担当記者がこう明かす。

「馬淵監督に取材を申し込むと、『冬の練習を見て欲しい』と言われるんです。冬のとある週末に見にいくと、それこそ一日中走っていた。例えば朝8時半から昼過ぎまで、休みなく短距離系のサーキットトレーニング。昼食を挟んで夕方までは中距離走。夕方からやっとバットを持ってひたすら素振り。その後は『ラバー運動』という器具を使った筋肉の奥を鍛えるような地味できつい体幹トレーニングを延々と行う、といった具合。多くの高校の練習を見ているけど、明徳の冬の練習はまさに地獄。馬淵監督によると、冬の地獄を乗り越えた先に夏がある、ということ。もし地方大会で負けると、新チームのメンバーは夏もこれをやらないといけない。だから、明徳ナインは死に物狂いで甲子園に行くんです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動