なぜ岩隈を素直に祝ってやらぬのだ!
岩隈久志がノーヒットノーランを達成した日、地元シアトルのマリナーズファンは「岩隈」の「クマ」と「熊」をひっかけたベアハットという帽子をかぶって沸き返った。素直に笑顔でスタンドのファンに手を振る姿がニュースで流れ、全米メディアはこぞって快挙を絶賛した。誇らしいのう!
ノーヒットノーランというのは、2時間ほどの凝縮されたせめぎ合いの中で傑出した投手力と守備力が噛み合った時だけに起こる野球の奇跡である。だらだら出続けてどうやら2000安打を打って渡される名球会のジャケットとは瞬発力が違う。誇らしいのう!
翌日の各スポーツ紙、競うように1面トップでデカく載せるだろうと思っていたが、スポーツ報知の1面トップは「清宮の『不思議な力』打!」。
まあ、地味で夏バテ気味でふがいない自分とこの巨人を1面トップに載せても販売部数は伸びぬとみたか、3回戦に進んだだけの高校1年生、巨漢甲子園児がトップたあノ~テンキだった。
中日スポーツは「ドラゴンズ、クライマックスシリーズ出場崖っぷち」。