メジャー盗塁王が100m走…王者ボルトにどれだけ近づける?
コラム【読むメジャーリーグ】
北京で開催された世界陸上でジャマイカのボルトが100、200、400メートルリレーで金メダルを獲得。2大会連続で三冠の偉業を成し遂げた。このボルトにライバル心を抱いているのがメジャーリーグ、シンシナティ・レッズのトップバッター、ビリー・ハミルトン(24)だ。
ハミルトンは現在メジャー最多の54盗塁をマークしている韋駄天だが、昨年ニューヨーク・タイムズの取材を受けた際、記者に「世界の一流短距離走者に負けない自信はありますか?」と問われ「俺は負けず嫌いだ。ボルトにだって負けないよ」と答えている。実際のところ、大リーグで盗塁王を争うレベルの選手は、陸上競技をやった場合どれくらいのタイムで走れる脚力を備えているのだろう?
■遊びでやった場合
盗塁王クラスの選手なら1、2カ月限定でトライしても、10秒台後半のタイムを出すことは十分可能だろう。スターティングブロックと短距離用のスパイクがあればタイムが0.5~0.7秒良くなるからだ。エンゼルスのビクトリーノ(34=7月までレッドソックス)は高校時代、野球シーズン中にハワイ州の陸上競技選手権に出場。短期間練習しただけなのに、100、200、400メートルの3種目で1位。100メートルの10秒8という記録は15年間破られなかった。