孫&王なら米国も支持 ソフトBに「メジャー球団買収」構想
もっとも、ビジネス拡大の目的で米球団を買収すれば、地元ファンや経済界からはソッポを向かれる可能性が高い。そこで、王貞治会長(75)の存在がカギになる。
通算868本塁打という世界記録(米国では参考記録扱い)を持つ王会長は、米球界での知名度は抜群。現役引退後も球界発展に尽力する姿は、世界中で大きな支持を集めている。
「球団買収の手続きの際、王さんを球団役員に立てれば、米球界を牛耳る各チームのオーナーたちも、ソフトバンクの米球界入りを支持するはずです」(前出の友成氏)
かつて、巨人の正力松太郎オーナーは「アメリカ野球に追いつき、追い越せ」と米球界への対抗心をむき出しにしていたものの、毎年のように日本人メジャーリーガーは生まれても、日米ワールドシリーズは今も実現していない。これは巨人OBの王会長にとっても心残りのひとつであり、孫オーナーが買収した球団に日本人選手を集めてメジャーで頂点を極めれば、06、09年のWBCで連覇した日本の技術の高さを改めて世界に知らしめることもできる。
資金力豊富な孫オーナーと知名度高い王会長。2人がタッグを組めば壮大な野望は実現する。