孫&王なら米国も支持 ソフトBに「メジャー球団買収」構想
現在は米国ソフトバンク関連企業の経営も軌道に乗り始め、ソフトバンクも、さらなるグローバル企業に成長しようと攻勢をかけている。その一環として、「1000億円以上という巨額費用がかかる」といわれる米球団の買収を視野に入れているというのである。
ソフトバンクは年間売上高が2兆円の有力企業。孫オーナー自身の総資産も15年の米フォーブス誌によれば141億ドル(約1.7兆円)。1000億円以上の投資は可能だ。
■球団買収で名を馳せ事業拡大
しかし、今さら膨大な資金を出してメジャー球団を買うメリットはあるのか。
米メジャーリーグ事情に詳しいスポーツライターの友成那智氏に聞くと、「過去のオーナーの例を見れば、効果は絶大です」とこう続ける。
「孫さんがメジャー球団を買うとすれば、その目的はビジネスの拡大です。球団オーナーともなれば、アメリカでの地位が急上昇しますから、ビジネス展開がしやすくなるのは確実です。メジャーのオーナーなら、大統領とも会って話ができますし、世界の金庫といわれるウォールストリートからも一目置かれるようになる。孫さんの目的はソフトバンクの米での知名度向上より、そこでしょう。現在レッドソックスのオーナーを務めるジョン・ヘンリー氏(不動産業)や、ブレーブスの元オーナーだったテッド・ターナー氏(メディア事業)も球団を買収して名を馳せ、次々に事業を拡大し成功を収めた。孫さんならその前例を知っているはず。そのための1000億円投資なら安いものと考えているはずです」