松山の「年間王者」に現実味 最終戦でメジャー勝者なぜ失速?
■過去にもダークホースが活躍
年間王者のボーナス12億円は確かに魅力的だが、トッププロが重きを置くのはあくまでメジャータイトル。フェデックス王者よりもメジャー覇者のほうが名前がいつまでも残るからだ。しかもメジャーに勝てば、スポンサーからのボーナスで12億円くらいすぐに手にできる。
「そういった意味では、メジャーに勝ったプロはボーナスをたんまり手にして、最終戦で闘争心が上がらない。だからここ数年は、B・ホーシェル、B・スネデカー、B・ハースなどダークホースが年間王者になることが多いのです。松山の米メディアの評価は予選落ちが少なく、コンスタントに上位につけるなど有望な若手と見ています。ビッグネームが必死にならなければ、松山にもチャンスがあると見ていいでしょう」
BMW選手権終了時点で最終戦に進むランク上位30人が決定。ここまでのポイントはリセットされ、最終戦はこの時点の順位に応じて持ち点が配分される。最終戦の持ち点は1位2000ポイント、2位1800ポイント、3位1600ポイントから30位168ポイント。30位でも最終戦に優勝(2000ポイント獲得)し、ランク首位が30位(164ポイント)に終われば逆転で年間王者になる。ただし上位5人は他の選手の成績に関係なく、最終戦優勝により無条件で12億円を手にできる。
松山がフェデックス王者に近づくためには、BMW選手権で好成績を残し、ポイントランクを1つでも上げておくことが必要なのだ。