賞金王5度、実力ピカイチなのに…片山晋呉はなぜ不人気?
【トップ杯 東海クラシック】
6人しかいない永久シード選手のひとり、ツアー28勝の片山晋呉(42)が65で回り単独トップに立った。
「みんな(会場を)嫌だって言うんですけど僕は好きだなぁ。(コースが)難しいじゃないですか。それがいい」
イン発進の初日は折り返しての7番パー5で、残り111ヤードの3打目が直接カップインというツキもあった。
しかし、「晋呉じゃ、客を呼べないんだよねぇ」と関係者が頭を抱える。実力はピカイチだが、いまひとつ人気がないのだ。
片山が初めて賞金王タイトルを手にしたのは2000年。ちょうど衰え始めたAON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)と入れ替わるようにツアーで頭角を現してきた。過去5度も賞金王になりながら、しかし、人気はAONに遠く及ばない。
ゴルフファンで漫画家の政岡稔也氏が、「下品というか、トッププロの品格に欠けているのでは」と、こう続ける。
「スイングや練習熱心なところは評価できますが、片山に魅力があるかといえば、ほとんど感じません。服装がドクロマークのせいか、爽やかなスポーツ選手のイメージとかけ離れています。例えばAONは、遠くから見てもすぐに分かる独特な雰囲気を持っていた。でも片山はトレードマークのテンガロンハットをかぶっていなければ誰なのかわかりません。片山に憧れを持つゴルフファンがどれだけいるでしょうか……」
プロスポーツ選手は強ければいい、というわけではないようだ。