圭佑にはミランでの負の連鎖を断ち切って欲しい
ボクは長い間、海外にいたので最近の日本代表の試合を見る機会がほとんどなかったけど、27日のキプロス戦は久しぶりに見ました。現代表は南アフリカW杯で一緒に戦った選手中心。個の能力が高くなっているのは間違いない。攻撃パターンは左サイドの真司(香川=マンU)、佑都(長友=インテル)、圭佑(本田=ミラン)が絡みながら崩し、右サイドのオカ(岡崎慎司=マインツ)が走り込む──というのがメーンでしたね。
キプロスが強くない相手だったから、今回の日本は一方的に攻めることができた。でも、世界の強豪相手にどこまでやれるのかな?攻撃パターンを読まれた時はちょっと厳しいかもしれないかな? と感じました。攻め続けてボールを奪われ、失点したらチームの士気はガクッと落ちます。本番までに守りをどうするのか? これがすごく気になります。
とはいえ、やっぱりヤットさん(遠藤保仁=G大阪)の要所のパス出しは効いていましたね。1本のパスでサイドに展開できるので、3人くらいを置き去りにできる。あの数的優位につながるパス出しは、一緒にやってる側はものすごく助かるでしょう。柿谷(曜一朗=C大阪)や嘉人(大久保=川崎)はスペースを察知してタテに走ることができるから、ヤットさんみたいなパサーとうまく合わせられるか? これが重要になります。