FIFA汚職問題 灰色プラティニ副会長はやはり真っ黒だった
よくも会長選に出るなんて言えたもんだ。
国際サッカー連盟(FIFA)幹部の汚職をめぐる問題で欧州連盟(UEFA)会長のミシェル・プラティニ氏(60)は19日、FIFAゼップ・ブラッター会長(79)から契約書なしに高額の金銭を受け取っていた事実を認めた。仏紙ルモンドに対し、「個人同士のやりとりだった。恥じている」と述べた。
スイス検察当局が調査に乗り出していた疑惑の金額は200万スイスフラン(約2億4800万円)。ルモンドによると両氏の関係は98年から続いていたという。すでにこの2人は、FIFAの倫理委員会から90日間の暫定職務停止処分を科されているが、来年2月に行われる予定の次期会長選に出馬する意向を示していたFIFAの副会長でもあるプラティニ氏は、その道を断たれる可能性がある。
日刊ゲンダイは今年6月、ブラッター会長の突然の辞任を受けて、「伏魔殿FIFAの内幕」という緊急連載を掲載した。その中では、22年W杯の開催地を決める際、「大本命といわれる米国に投票する」と示唆していたプラティニ氏が、カタールに投票した衝撃の内幕と、実は真っ黒な一面を持つことを詳しく報じている。
プラティニ氏は現役時代、フランス代表のエースとして84年の欧州選手権において同国に初の国際タイトルをもたらし、88年から5年間は母国の代表監督を務めた。FIFAの幹部は「莫大な金で私腹を肥やす腐りきった連中ばかり」と言われてきたが、フランスの英雄も例外ではなかった。