日韓で明暗? 米スカウトが見た“メジャー予備軍”本当の評価
「物凄いパワーだよ」
侍ジャパンの面々がタメ息交じりに言った。8日、プレミア12の日韓戦に5番一塁で出場した朴炳鎬(29=ネクセン)の試合前の打撃練習中のことだ。
韓国史上初の2年連続50本塁打以上をマークした朴はこのオフ、入札制度を使ってメジャー挑戦する。入札金はすでに1285万ドル(約15億4200万円)と発表された。
朴の入札金はアジア人野手では00年のイチローの1312万5000ドル(約15億7500万円)に次ぐ金額だ。韓国の入札制度は日本の旧制度と同じで、入札金額に上限がない。12年オフ、入札制度でドジャースに移籍した左腕・柳賢振の入札金は約2573万ドル(約30億円)だった。野手より投手の評価が高い状況に変わりはないとはいえ、パワー不足といわれたアジア人野手がこれだけ評価されたのは昨オフ、入札制度でパイレーツ入りした姜正浩(28)の存在が大きい。
姜の入札金は500万ドル(約6億円)ながら、1年目から主に遊撃と三塁で126試合に出場して打率.287、15本塁打、58打点。そんな姜の活躍は、韓国人野手に追い風となっている。アジア担当のメジャースカウトが言う。