賭博問題でも“蜜月” 巨人とNPBが野球人気凋落に拍車かける
巨人とNPB(日本野球機構)のズブズブの関係については、いまさらだ。
昨年1月、熊崎コミッショナーが就任したときは「読売人事」といわれたし、12年に原監督の甥の菅野智之がドラフト1位で巨人入りした裏にはこんな話があった。日本ハムOBがこう言った。
「日本ハムが前年のドラフト1位で東海大の菅野智之を指名しながら、3月で交渉権は消滅。その際、野球協約新人選手選択会議規約12条(再選択)の解釈をもとに、今年のドラフトでも指名可能だと公言した。するとドラフト直前になって日本ハムはコミッショナーサイドから『再指名は不可能だし、そのことを弁護士の解釈付きで公表するつもりだ』と迫られたと聞いています」
コミッショナーは結果として、菅野の巨人入りをアシストしたことになる。今回の野球賭博問題もしかり。NPBが巨人の3選手に下した無期失格という処分はともかく、露骨なのは球団への対応だ。公表された「調査結果報告書」の中の「3選手などの供述及び読売巨人軍の対応」の部分でしきりに、巨人の対応を「迅速に調査を行った上で告発し、その後も、膨大な復元メールのデータ整理など、調査委員会の調査に積極的に協力しており……」と持ち上げている。