賭博問題でも“蜜月” 巨人とNPBが野球人気凋落に拍車かける
■メジャーは共存共栄を徹底
昨年4月、笠原が裏カジノでバカラ賭博をやった時点で、賭博行為の禁止及び暴力団員等との交際を禁じた野球協約180条違反。それなりの処分をしてしかるべきだったのに事件を隠蔽、コミッショナーが処分を発表する前日に慌てて公にした球団のどこが「調査に積極的に協力」したことになるのか。
アメリカ野球愛好会副代表の鈴村裕輔氏がこう言った。
「シーズンが始まる前から結果が分かるような日本のプロ野球は、一部金満球団のエゴとそれをよしとする機構がつくり上げたようなものです。巨人の渡辺球団最高顧問は、メジャーのドラフト制や課徴金制度を共産主義と揶揄したことがありますけど、決して金銭的に恵まれない弱者を救うことを主眼にしてつくられた制度ではありません。話し合いを重ねた末に戦力均衡、長い目で見てどこが勝つか分からないシステムがベストだと判断してできた極めて民主的な制度です。だからこそヤンキースの故スタインブレナー・オーナーはブツブツ言いながらも課徴金制度に従っていた。メジャーは共存共栄を徹底したからこそ右肩上がりの発展を遂げているのです」
だとすればプロ野球人気の凋落は、NPBと巨人が元凶ということになる。