パ投手陣の“凶作”が幸い 日ハム有原がわずか8勝で新人賞
「まさかボクが取れると思っていなかったので、正直びっくりしていますが、うれしいです。(来季の目標は)生まれ変わった投球をしたい」
日本ハムの有原航平(23)がパ・リーグの新人王を獲得した。
即戦力候補として、昨年のドラフトで4球団が競合した大型右腕も、開幕前から右ヒジに不安を抱え、ようやく先発ローテに定着したのは5月に入ってからだった。
しかも、18試合に先発して8勝6敗、防御率4.79。右ヒジを考慮され、計103回3分の1投げただけだった。1試合平均の投球回数は6回に満たない。これでは本人も納得いくはずがない。
ここ10年間、パ・リーグの新人王に輝いた先発で、2ケタ勝っていない投手はいない。それでも新人王を取れたのだから、それだけ今季のパ・リーグが不作を通り越して凶作だったということ。有原はプロ入りした年に恵まれた。
なお、セ・リーグはDeNAの山崎康晃が選ばれた。