ライバル不在…7勝目の日ハム有原が「パ新人王」にまた一歩
日本ハムの新人・有原航平(23)が20日のロッテ戦に先発。完投こそ逃したものの、8回3分の1を7安打4失点で切り抜け7勝目(4敗)を挙げ、パの新人王にまた一歩近づいた。
有原は昨年のドラフトで4球団の1位入札が競合、くじ引きの末に入団した目玉右腕。それでも早大時代に痛めた右ヒジの不安から、デビューが5月中旬と遅れた。
昇格後も右ヒジの状態を考慮され、登板間隔は基本的に中6日以上。球宴後だけで中7日が2回もある。投球数も1試合100球程度がメドになっている。
同じ先発のメンドーサは基本的に中5日。二刀流を続ける大谷ですら8月は中6日。有原がいかに大事に使われているかがわかる。球団もタイトルより何より、右ヒジ痛の再発を防止することに重点を置いている。残り試合数(34)を考えれば、登板数はあと4試合か5試合。ギリギリ2ケタ勝利に届くかどうかという成績だ。
それでいて新人王の有力候補というのは、他球団の新人にロクなのがいない証拠ではないか。