日本人看板プロ不在のツケ 今や国内ツアーは“イ・ボミ頼み”
スマイルキャンディーさまさまということか。
今年の国内女子ツアーが幕を閉じた。男子を含めた日本ツアー史上最高額約2億3049万円を稼ぎ、初の賞金女王に輝いたイ・ボミ(27)の強さが際立った。37戦中22戦を外国人プロが制した。
賞金ランクも上位5位までを外国人プロが独占。日本ツアーの正式メンバーではないチョン・インジ(21=韓国)も、公式戦3戦出場で2勝を挙げるなど、賞金ランクは16位相当(5468万円)。外国人プロ上位5人だけで約7億円、女子ツアーの賞金総額33億8000万円の20%以上を稼いだことになる。
日本人プロの賞金女王は、過去6年間で一昨年の森田理香子(25)ひとりだけ。今季は渡邉彩香(22)が日本人としては唯一1億円を超えた(6位)。それでも同2位のテレサ・ルー(28)、同4位のアン・ソンジュ(28)が出場26試合であるのに対し、渡邉は34試合。8試合多くても追いつけなかったわけだ。
本来なら国内ツアーでこれだけ外国人プロにやられっ放しでは多方面から批判の声が上がってもおかしくないものだが、それもない。なぜか。「イ・ボミ人気にあやかっているからです」と、マスコミ関係者がこう続ける。