リオ五輪への命運握る男 U-23遠藤航の“アナクロ主将”ぶり
16年リオ五輪出場をかけて男子代表が22日、強豪イランとの準々決勝を迎える。五輪のアジア出場枠は3。準決勝で負けても3位決定戦が残っている。
しかし、準々決勝の場合は「負けた時点でジ・エンド」。日本時間22日午後10時30分キックオフの準々決勝は、まさに大一番なのである。
6大会連続出場を目指す日本に「チームはこの男次第」と言われる選手がいる。J1湘南での活躍が評価され、今季から浦和でプレーする主将のMF遠藤航(22)だ。
横浜出身の遠藤は、中学3年時に湘南のユース(18歳以下)の練習に参加。ユース監督だった曺貴裁・現湘南監督に見いだされ、県立金井高進学と同時に湘南ユース入りした。高校3年でJリーグデビュー。卒業して湘南とプロ契約を交わし、11年シーズンは19歳で主将を務め、チームのJ1昇格の原動力となった。
湘南・曺監督の出した「指揮官の流儀 直球リーダー論」(KADOKAWA)の構成を手掛けたスポーツライターの藤江直人氏が「年齢に不釣り合いなのですが、遠藤は若くして“主将としての風格”を兼ね備えていました」とこう続ける。