琴奨菊Vが逆風に 貴乃花理事と裏金顧問最後の“悪あがき”
29日に行われる相撲協会の理事候補選挙に向け、貴乃花親方と裏金顧問は裏工作を進めてきた。
そんな彼らとタッグを組んでいるのが今回、出羽海一門から理事候補選に出馬する山響親方(45=元幕内巌雄)だ。
「山響親方は顧問とグルになって、貴乃花親方を担ごうとあれこれ画策しています。顧問は14年の選挙で対立していた九重親方(60=元横綱千代の富士)を落選させるために漁った票を友綱親方(元関脇魁輝)に集めてライバルを失脚させた前科がある。彼らは自分たちに有利な票を集めるため、基礎票を増やそうとしています。初場所中に引退して小野川親方となった大道は、貴乃花一門の阿武松部屋の力士ですからね」(前出の親方)
だがしかし、彼らの企てたクーデターは風前の灯だ。相撲協会を乗っ取るためには八角理事長を理事候補選で落選させる必要があるが、それはほとんど不可能。だとすれば、裏金を含めて疑惑のデパートみたいな顧問は追放まである。参謀がいなくなり、白鵬を筆頭にモンゴル人力士の勢いも下火になれば、貴乃花親方もそれこそ万事休すだ。
琴奨菊の優勝は、協会内の不穏分子にトドメを刺すことになる。